
アスベスト対策とは、アスベストの飛散や吸入を防ぐために行う一連の措置です。
アスベスト対策は、建築物の解体や改修工事を行う際には必須です。
アスベスト対策には、以下のような方法があります。
アスベスト含有建材の除去
除去工法はリムーバル工法とも呼ばれており、吹付けアスベスト等の層を下地から取り除き、完全に除去する方法です⁴。
また、超高圧水を噴射してアスベストを含んだ塗材を除去する方法もあります⁵。
アスベストの除去作業において有効な方法としては「湿潤化」があります⁶。
これは、粉塵飛散抑制剤等により飛散抑制を実施することで、アスベストが飛散することを防ぐ方法です。
除去した建材やアスベストは、アスベスト含有廃棄物として適正に処理します。
詳しい情報については、厚生労働省の「石綿障害予防規則(建築物等)」や各都道府県の公式WEBサイトなどを確認するようにしましょう。また、専門業者に相談することもできます。
アスベスト含有建材の除去については、厚生労働省が「石綿障害予防規則(建築物等)」を公開しています²。
この規則には、建築物・工作物・船舶の解体工事、リフォーム・修繕などの改修工事に対する石綿対策の規制が強化されています²。
アスベスト含有建材の固定
アスベスト含有建材を取り外さずに残す場合には、アスベストが飛散しないように固定する作業です。この作業は、専用の塗料やシートなどを用いて行います。
封じ込め工法
アスベスト含有建材の固定については、封じ込め工法という方法があります。
この工法では、建物内に存在するアスベストに固定させるための溶剤を吹きかけて外側からアスベストが飛散しないように封じ込めます³。
詳しい情報については、厚生労働省の「石綿総合情報ポータルサイト」⁴や各都道府県の公式WEBサイトなどを確認するようにしましょう。また、専門業者に相談することもできます。
アスベスト含有建材の覆い隠し
アスベスト含有建材を取り外さずに残す場合には、アスベストが飛散しないように覆い隠す作業です。この作業は、新しい建材や壁紙などで覆って行います。
囲い込み工法
アスベスト建材を覆い隠す方法として、囲い込み工法という方法があります。
この工法では、アスベスト含有建材を板状材料等で覆い隠します³。
詳しい情報については、厚生労働省の「石綿総合情報ポータルサイト」⁴や各都道府県の公式WEBサイトなどを確認するようにしましょう。また、専門業者に相談することもできます。
除去と固定と覆い隠しのメリットデメリット
これらの方法は、それぞれメリットやデメリットがあります。
例えば、除去は最も確実な方法ですが、最も費用がかかります。
固定や覆い隠しは費用が安く済みますが、将来的に再度対策が必要になる可能性があります。
また、除去せずに建築改修作業をしているので、作業中や作業後にもアスベスト飛散防止のために注意が必要です。
アスベスト対策の比較表
対策方法 | 費用 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
除去 | 高い | 作業個所のアスベスト含有建材を完全に取り除くことができる。 | 建材を壊す必要があり、アスベスト飛散のリスクがある |
固定 | 中程度 | アスベスト含有建材をそのまま残すことができるため、壁の作り直しなど建材を壊す必要が無い。 | 将来的に再度対策が必要になる可能性がある |
覆い隠し | 低い | アスベスト含有建材を見えなくすることができる。 アスベスト含有建材をそのまま残すことができるので、壁の作り直しなど建材を壊す必要が無い。 | 将来的に再度対策が必要になる可能性がある |
私たちは、”調査情報に基づき”お客様のご予算やご要望に応じて、最適と考えられるアスベスト対策(固定/除去/覆い隠し)をご提案します。
※調査により収集した情報以外の要素によっては当社のご提案が最適とは限りません。
また、アスベスト(石綿)飛散防止のために、アスベスト(石綿)含有建材調査の作業中や作業後にも適切な措置を行います。
私たちは、アスベスト(石綿)含有建材調査のプロとして、お客様の安心と安全を第一に考えています。